仙台市天文台×東北大学大学院理学研究科公開サイエンス講座 2022年度第1回「ワクワク惑星探査〜行け行け僕らの火星ローバー!〜」(2022/7/31)
2022年7月31日(日)、仙台市天文台にて、公開サイエンス講座を開催しました。
公開サイエンス講座は、毎年仙台市天文台と東北大学大学院理学研究科でコラボレーションをして開催しているものです。 去年の記事はこちら 今年は「ワクワク惑星探査〜行け行け僕らの火星ローバー!〜」というタイトルで、理学研究科の学生主体で企画をしました。当研究室からは、B4からM2まで、各学年3人ずつが参加しました。 企画の検討が始まったのは2022年3月。 我々の専門分野である「惑星探査」をテーマに据え、「子どもたちに自分の手を動かして惑星探査を体験してもらおう!」ということで、企画の方針が決まりました。「自分の手を動かして、調べる」「周りの人たちと協力する」「結果を見て、その理由を考える」「まとめたことを、みんなの前で発表する」という、研究者にとって大事なことを、たくさん詰め込み、「まだ誰も知らないことや、目で見ても分からないことを、自分の手で調べる」ときの、”研究者ならではのワクワク感”を楽しんでもらえたら、という思いが込められた企画です。探査の舞台は火星。火星も探査ローバーも、全部手作りです。
約5か月、研究と並行して準備を進め、とんでもなく手の込んだコンテンツになりました。完全予約制であったところ、定員の倍近くの応募をいただき、抽選ということに。当日は、36名の方々にご参加いただきました。
前日準備も、大学での事前の接続テストもばっちり。…と思いきや、惑星探査にはトラブルはつきもの。
Bluetoothの混線トラブルにより、惑星探査どころではない回もありました。 でも、スタッフの懸命のトラブルシューティングや、探査チームの再編成により、なんとかなんとか、探査マップを作り上げることができました。トラブルにもすぐに対応してくれた子どもたちに、とても助けられました。ありがとうございました。
以下、アンケートでお寄せいただいた声を一部紹介いたします。
***お子さんから***
「トラブルが何回か起きてしまったが、そのプログラムをなおすという貴重な体験ができたことがとても楽しかった。機械の構造を間近で見たり、触れたりすることができるのはとてもいいと思う。友達を作る交流の場にもなった。」
「いろんな新しい体験ができて、よかったです!新しい友達もできて楽しかったです。またきたいです!ありがとうございました!」
***保護者の方から***
「学校の授業参観では退屈そうで、上の空のような様子でしたが、ここでは、目をキラキラさせ、積極的に友達(初めて会った子)ともコミュニケーションをとって取り組んでいる姿が見れて、関心のあること、気の合うことはこんなにも、嬉しそうにできる姿が見れて、私も嬉しく、安心しました。」
「リアリティがあって子供たちがワクワクする企画だったと思います。将来、宇宙に関わる仕事をしたいようなので、その夢が膨らむと思います。記者会見がとてもおもしろかったです。是非また企画してほしいです。」
温かな声が多く、私たちもやりきってよかったな、と感激しました。ご参加いただいた皆様、また、企画の段階からお力添えいただきました、仙台市天文台の千田さま、東北大学広報室佐和さま、三澤先生、中川先生、堺先生、本当にありがとうございました。 一つの企画を作り上げることの大変さとやりがい、当日のトラブル対応、普段は接点のない年代の子ども達との関わり、他機関の方々との調整…など、大学の中にいるだけでは経験できないことをたくさん経験することができ、我々学生にとっても、得たものの大きなアウトリーチ活動でした。来年も楽しみです。後輩に期待です!!!
(文責:吉野富士香)
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