サイエンス・デイ 2021 (2021/7/18)

2007年度から毎年7月に開催されている『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』に、惑星プラズマ・大気研究センター、惑星大気物理学分野、宇宙地球電磁気学分野合同で、東北大学大学院理学研究科太陽惑星空間系領域として今年も参加しました。

今年度のサイエンス・デイは完全オンラインでの開催となりました。私たちは「あなたの知らない惑星の世界」というテーマで、太陽系惑星の特徴や最新の研究などを紹介するコンテンツを出展しました。

Zoomミーティングに「水星・金星」、「地球」、「火星」、「木星型惑星」の4つの講演ブースを設けて、あらかじめ制作した動画を放映したり、リアルタイムで口頭発表を行ないました。当日のコンテンツは主に小学生や中学生に向けたもので、スライド発表の録画だけでなく実験の映像なども含めることで、ヴィジュアルで飽きないような工夫を凝らしました。例えば「水星・金星」ブースでは、水星探査機「みお」の7年間にも及ぶ水星までの長旅を“実況”した映像を制作し放映しました。

当日は100名を超える方に参加して頂きました。主に親子で参加して下さった方が多かったようですが、様々な年代の参加がありました。各ブースには質問コーナーが設けられていて、参加者から沢山の質問がありました。「水星の方が太陽に近いのに、どうして金星の方が温度が高いのですか?」など、素朴ですが非常に重要な質問もあり、太陽系惑星の「不思議」に興味を持って頂けたようです。

サイエンス・デイには、「“よい”と思った出展プログラムに対し、お互いに自分の賞をつくって表彰し合う取組み」である「サイエンスデイAWARD」という表彰制度があります。今回の出展で、私たちは国立仙台高専広瀬キャンパス賞を受賞しました!こちらの賞は「小学生や中学生が、科学や技術を学びたい!と、目を輝かせるようなもの」に授与されるものです。

「地球のオーロラや水星・金星探査など、ゲーム、あるいは『探査衛星の旅』や『強風体験』の動画など、様々な手法を用いて、分かりやすく説明していたのが、大変良かったと思います。また、同時双方向での質問ができるように配慮していたのも良かったと思います。参加した小学生や中学生が宇宙への興味や夢をかきたてられ、ひいては科学や技術の面白さや楽しさも感じられたものと思います。」

というコメントとともに本賞を頂きました。後日、副賞として特製の盾を頂くことになっており、とても楽しみにしています。

小中学生に太陽系の惑星に興味を持ってもらえるようなコンテンツを制作・発表し、サイエンスデイAWARDという形で客観的な評価を頂けたことは、アウトリーチ活動として、子どもたちにサイエンスの面白さを少しでも伝えることが出来た証なのだと思います。

当日ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました。また、コンテンツの制作にご協力賜りました関係者各位の皆さま、ありがとうございました。

最後になりますが、本年度もサイエンス・デイを開催して下さいました特定非営利活動法人 natural science の皆さま、こうした良い機会に参加できたことを大変嬉しく思います。心から御礼申し上げます。

(文責: 佐藤晋之祐)