宮城のテレビ放送3社が11年ぶりの巨大太陽フレアを報道

9月6日夜、11年ぶりの巨大太陽フレアが発生しました。日本が夜だったこともあり、デリンジャー現象は観測されませんでしたが、このフレアに伴って放出されたコロナガスが8日の朝に地球を襲いました。

仙台市のテレビ放送の各社は、コロナガスの影響を報道すべく、私の部屋に取材に訪れました。今回のような場合、既に、日本は日照領域になっていますので、電離層の電子密度が急増し、GPS信号に誤差が生じます。また、夕方からは、通信に障害が発生する場合が多いです。以上の内容をテレビでコメントしましたが、その後の情報によりますと、GPSの位置情報の誤差は16メートルに達しました。

太陽の影響で、地球周辺の宇宙空間が影響を受けることがあります。人工衛星や国際宇宙ステーションは、太陽の活動を非常に気にしながら、飛翔しています。地上の天気になずらえて、宇宙天気と呼んでいますが、太陽や地球の嵐を予報するのが、宇宙天気予報です。

私は、2010年から2013年にかけて、宇宙天気の国際委員会(国連宇宙天気専門家会合)の共同議長として、宇宙天気に関するガイドラインを世界の27カ国の代表と共に、まとめました。公表されたガイドラインは、世界の宇宙機関に伝えられ、日々の宇宙活動や、世界規模の無線通信業務に反映されています。

太陽と地球の関係を調べる宇宙天気研究ですが、研究の成果は宇宙開発の現場で役立っているのです。(小原隆博)