女子中高生夏の学校 (2022/8/8)

8/7(日)、8/8(月)の2日間、『女子中高生 夏の学校(夏学)』がオンラインで開催され、地球電磁気・地球惑星圏学会として参加しました。

夏学は、女子中高生が幅広い理工系分野に触れることができるイベントで、私たちの団体では「分光器で光の正体を探ろう!~身の回りの光から生命探査まで~」という実験・実習とキャリア相談を行いました。

実験・実習では、分光に関する基礎的な知識を学んでもらった後、事前に作成してもらった簡易分光器を使用して、2種類の実験を行いました。
まず、光の三原色を理解する実験です。ディスプレイに表示した赤・青・緑・マゼンタ・シアン・イエローといった色の分光結果を予想しつつ、実際に分光してもらうことで光の三原色によりディスプレイの各色が再現されていることを体感してもらいました。

光の三原色を理解する実験の様子です。

次に、蛍光灯を分光観察する実験です。参加者には蛍光灯の分光結果を手元のワークシートに記録して輝線のスリットからの距離を調べ、そこから波長を求めてもらいました。そこから原子・分子等のスペクトルと比較することで、発光原理を考察してもらいました。考察の場面では、悩みながらも各々の視点で答えを導いてくれました。

実験参加者と一緒に撮影した記念写真です。

またキャリア相談では、私たちの研究分野に関する質問や、進路をどのように決めたか、高校の選択科目は何を選ぶと良いか、地球物理学を学んだ学生の就職先は、といった幅広い質問をいただきました。参加者1人1人の悩みや疑問に向き合い、私たちなりの目線で答えることができたように思います。オーロラの発光原理について興味を持ち質問してくれた参加者からは、「今まで触れたことのない分野でしたが、奥が深く興味を惹かれました」と感想をいただきました。

少しでも私たちの分野に興味を持ってくれて、願わくば将来の1つとして考えてくれるきっかけになればと思います。
来年こそは現地対面開催を模索しているようなので、チャンスがあればまた参加したいです。

(文責:風間)