開発中:火星衛星探査計画MMX(Martian Moons eXploration)

MMXは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進める火星探査ミッションで、2つの衛星「フォボス」と「ダイモス」の起源を調べ、フォボスの表面から試料を採取して地球に持ち帰る計画です。打ち上げは2026年、地球帰還は2031年を予定しています。この探査によって、火星の衛星の起源を解明し、太陽系の進化の理解が深まることが期待されます。

MMXには複数の科学観測機器が搭載されており、そのひとつであるMIRS(MMX赤外分光計)は衛星の表面から放射される赤外線を分析して、鉱物や氷などの組成を調べ、フォボスの起源や物質の分布を詳しく知る手がかりを得るとともに、火星の大気の観測を行います。

東北大学はMIRSの開発に関わるとともに、MIRSが観測する火星大気の赤外分光データから火星の気象現象を調べる解析手法の開発を行なっています。photo by JAXA
宇宙科学研究所MMXプロジェクトページ