PPARCセミナー (2022/10/28)
PPARCセミナー 2022/10/28
発表者: 田中絵美 (M1)
タイトル: Kaguya/LRSのオーロラキロメータ放射観測を用いたパッシブレーダーによる月面地下構造探査手法の検討
アブスト: Luner Radar Sounder(LRS)は月周回衛星かぐや(SELENE)に搭載された科学観測装置の一つである。LRSはサウンダー送受信部SDR、HF帯自然波動受信部NPW、VLF帯波形受信部WFCの3つのサブシステムから成る。本研究では、LRS-NPWによって得られたオーロラキロメータ放射AKRの反射エコーを用いたパッシブレーダーによって月の地下探査を行う手法を検討している。AKRは数10kHz~数100kHzと低周波であることから、アクティブレーダーサウンダーよりも深い地下構造を探査できる可能性がある。現在、衛星かぐやのとらえるAKRの直達波、表面反射波、地下反射波の干渉条件および反射強度の見積もり計算を行っている。前回のPPARCセミナーでは、表面半反射波が入射角0°の場合の検討結果を発表したが、今回の発表では入射角を考慮した場合の計算結果について発表する予定である。また、観測に必要なLRSの周波数分解能を入射角の関数として表した。その結果、LRSの周波数分解能は6kHzであるが入射角が大きければ検出可能であることが分かった。今回は、これらの見積もり結果およびSGEPSSポスターに載せる内容について発表する。
発表者: 笠羽康正 (Staff)
タイトル: From Arase To BepiColombo Toward JUICE
アブスト: