放送大学・宮城学習センターで面談授業を行いました
東北大学で進めている研究によって、太陽・惑星分野の知見が増えて来ました。最近の成果を、市民の皆様にお届けする機会を、放送大学・宮城学習センター所長の大渕先生から頂きました。今回の題目は、「太陽が支配する地球惑星環境」です。太陽は、生まれて以来46億年にわたり、私達の地球にエネルギーを与えています。大変、安定した星(恒星)ですが、良く見ると表面は激しく変動しています。フレアーと呼ばれる爆発現象が発生し、周辺の宇宙空間に大量の放射線やプラズマ(荷電粒子)を放出します。人工衛星や宇宙飛行士は、その影響を受けてしまいます。また、地球の極域にオーロラを輝かせ、超高層大気の化学組成を変化させます。今回は、激しく息づく太陽の姿にスポットを当てて、7月のある土日の2日間、面談授業を行いました。受講の方々は、20代から80代の広い年齢層の方々で、興味は多域に渡っています。太陽や惑星、そしてオーロラについて、観測した映像や、コンピュータシミュレーションのムービーを見ていただきながら、出来るだけ分かり易く解説を致しました。沢山の質問を頂きましたが、難しい質問もありました。受講の皆様の関心の高さを感じます。まだ、お伝え出来ていない事が残っています。次回(来年)は、宇宙に発生する嵐の正体と、嵐の予報(宇宙天気予報)について、話したいと思っています。(小原隆博)