スウェーデン・ウプサラの夏

笠羽・土屋は、今週スウェーデン・ウプサラに来ております。

今回の作業は、欧州木星探査機JUICEに搭載される電波・プラズマ波動観測装置「RPWI」(紹介の日本語論文:こちら)の追加試験です。現在、「Engineering Model」の試験中ですが、うちの高周波受信機(HF)を全体ユニットに入れると雑音が増える、というやっかいな問題があり、「ノイズ除去ユニットを足しに来た」というところです。ひとまず狙い通りの効果があることを確認してほっとしています。これで、実際に飛ぶ「ProtoFlight Model」のこの秋からの製造開始が可能になりました。


写真は「試行錯誤中の試験風景」と「悩む土屋さん」。

こちらの気温は12-22 degC。いきなり10月頭になったような感じです。この「夏の終わり」を彩るスウェーデン名物行事「crayfishパーティ」に参加すべく、RPWIの主任研究者である Jan-Erik Wahlundと奥さんの諸岡さん(元・宇宙研、現・ウプサラ大)のお宅にお伺いしました。お呼ばれしました。「crayfish」=「ざりがに!」です。ご幼少のみぎり、ザリガニは山ほど捕まえましたが、あれは食い物だったのか! 真っ赤なザリガニを前に、ザリガニマークのエプロンと帽子をかぶり、ご近所のみなさんも一緒に、歌いながらそのたびに猛烈なアルコール度数の酒をあける、というなんとも「学生イベント的」な楽しい会でした。私は、琵琶湖就航歌を「6番まで全部歌わんとならんねん。某体育会の掟やねん。」と歌いきり、顰蹙をを買いましたよ。

まだまだ続くぬかるみぞ、ですが、着実に頑張っていく予定です。

(文責:笠羽)