Magnetospheres of Outer Planets 2015
5月31日~6月5日に、アメリカ・アトランタのジョージア工科大学で開催された、「Magnetospheres of outer planets 2015」という学会に参加してきました。通称MOP(モップ)と呼ばれるこの学会は主に木星・土星・天王星及びそれらの衛星にフォーカスした学会で、隔年で開催されます。
発表では、木星・土星の磁気圏電離圏に関する研究や、イオ・エウロパ・ガニメデ・タイタン・エンケラドスといった衛星の研究などが紹介され、活発な議論がなされていました。日本のグループからは、主にSPRINT-A/HISAKIの紫外分光器を用いた木星観測の結果が紹介され(① ②)、大いに盛り上がりました。口頭発表が約80件、ポスター発表が約100件あり、これまでで最多だったようです。
次回は2017年にスウェーデン・ウプサラで開催されます。写真は「Passing the mopセレモニー」で撮ったもので、開催国にはMOPの象徴である「モップ」が渡されました。2017年は木星探査機ジュノーや土星探査機カッシーニの最新の観測結果だけでなく、地上望遠鏡とのコラボレーションに関する発表で、これまで以上に盛り上がることが期待されます。
(北 元)