MOP2024にてポスター発表を行いました (2024/7/8-12)

 現地時間2024年7月8日から12日にかけて、アメリカ・ミネソタ州・ミネアポリスにてConference on Magnetospheres of the Outer Planets 2024 (MOP 2024) が開催され、本センターからは佐藤晋之祐さん (D1) と松下奈津子 (M1) が現地でポスター発表を行いました。また、昨年度M2の近藤大泰さんとセンター長の土屋史紀先生もポスター参加しました。

 MOPとは、木星・土星・天王星・海王星といった外惑星 (Outer Planets) の磁気圏 (Magnetosphere) に関する学会で、近年は2年に1回開催されています(前回はこちら)。今回は、世界中から約160人の研究者が集まりました。発表に出てきた研究の手法は、地上観測や衛星観測、探査機、シミュレーションと幅広かったです。私たちが研究している木星・氷衛星に関しては、NASAの木星探査機Junoに関する報告など最新の観測結果も多くあり、研究分野の「いま」を知ることが出来ました!

 

会場となったUniversity of Minnesotaの建物。カラッと晴れた日が多く、キャンパス内のあちこちに植えられていた白いあじさいが印象的でした。

キャンパスの近くには、ミシシッピ川が流れていました。日本の感覚では下流くらいの川幅ですが、ここから河口まで3000km以上も続くというので、アメリカの広大さをひしひしと実感しました!

4日目のポスターセッション終了後には食事会があり、最年長のMargaret G. Kivelsonさんと最年少の松下で2ショットを撮らせていただきました…!

 

PPARCから発表したポスターのタイトルは以下の通りです。

佐藤晋之祐 (D1):Plasma Sheet Conditions at Europa’s Orbit Retrieved from Lead Angle of the Satellite Auroral Footprints

松下奈津子 (M1):Estimation of plasma parameters at Europa’s orbit from the Hisaki observation

近藤大泰 (2023年度M2):Solar wind response of the dawn-dusk asymmetry in the Io plasma torus using the Haleakala T60 and HISAKI satellite observations

土屋史紀:Overview of the LAPYUTA mission

 

佐藤晋之祐

 私にとって2回目のMOP参加でした。先日公開された2本目の筆頭著者論文の内容を発表しましたが、多くの方に興味を持ってもらえたことが非常に嬉しかったです。新しい出会いもたくさんあり、MOPコミュニティの一員になれた実感がありました。次回のMOPにも新たな研究成果を提げて参加したいと思います!

 

松下奈津子

 初の海外出張だったため、出発前からとても緊張していました。私はもともと自信をなくしやすい性格なのですが、著名な研究者の方々にポスターを見ていただき、前向きなコメントやアドバイスを頂くことが出来たので、貴重な機会に挑戦してみて良かったと感じています。また、学生に女性が多くいたことも、これから研究を続けていくうえでの励みになりました。今後は、英語でのコミュニケーション力を向上させ、円滑な議論が出来るように成長していきたいです。

 

MOPのモップ。次回の開催地の主催者へと手渡されます。

 次回のMOPは、2026年にフランスのトゥールーズで開催される予定です。今回出会った方々と再会できることが楽しみです!

(文責: 松下奈津子)