日本地球惑星科学連合2022年大会(JpGU2022)ー3年ぶりの対面開催!(2020/5/22-6/3)

仙台の地も、だんだんと日差しが強くなってまいりました。 日中は半袖で過ごしておりますが、帰宅時間になると少し肌寒く、まだまだ衣類調整が難しい、、そんな時期を迎えております。

さて、2022/5/22から6/3にかけて、JpGU(日本地球惑星科学連合)2022年大会が開かれました。 ”日本地球惑星科学連合”というのは、地球物理学に関わる様々な学会が集まって開催される大会で、 地球物理学の分野では、年間を通して最も規模の大きな大会です。

期間中前半一週間は、幕張メッセにて3年ぶり(!)の対面の開催、後半一週間はオンラインポスター発表期間でした。 ここ2年間は、コロナにより現地開催ができなかったため、 現在の学生メンバーM1,M2にとっては、研究室配属後初となる、現地に足を運んでの学会でした。

初めてのA0サイズ印刷。A0サイズの紙に、間違えてA4サイズで印刷してしまう永田さん。おちゃめです。

当研究センターからも、英語による口頭発表やポスター発表に多くの学生が参加しました。 また、普段聞けない”固体地球”や”流体地球”の話、さらには純粋な理系分野に限らず、”歴史学”と”地球物理学”を掛け合わせたセッションや、 ”理科教育”や”防災教育”についてのセッションもあり、自らの好奇心にビビビっとくるお話しを、時間の限りいくらでも吸収できる環境。まるで天国のようでした。

このブログの筆者は高校理科の教員を目指しており、とくに教育系のセッションではとても大きな学びと貴重な出会いがありました。

多岐にわたる分野の知識や最新の研究をつまみ食いしまくれて、様々な人と対面によるコミュニケーションがとりまくれるという、JpGUならではの刺激的な一週間。 1日1日、9時から19時まで、濃密な時間はあっというまに過ぎていきます。 座って話を聞いているだけで膨大な量のカロリーを消費するようで、常時おなかが空いていました。 その反省を活かし、来年はカロリーメイトを持参しようと思います。

そしてなんと、東北大の学部3年生で、JpGUに来ている学生さんとの出会いもありました。 将来有望ですね。

同期、先輩、後輩、先生方、そして他大学や他分野の方々から、多くの新たな知見と刺激を頂いたこの2週間。 この経験を糧に、これからも日々研究生活に励んでいきたいと思います。

 

(文責:吉野富士香)

 

**学生の発表タイトル**

「口頭発表」
安田陸人:Numerical radar simulation for the explorations of the ionosphere at Jupiter’s icy moons
佐藤晋之祐:A Test Particle Simulation of Jovian Magnetospheric Electrons Precipitating to Europa’s Oxygen Atmosphere
「ポスター発表」
風間暁:Development for a radiative transfer tool for remote sensing of surface pressure on Mars by CO2 2μm absorption band observed by Mars Express/OMEGA and MMX/MIRS
永田和也:近赤外撮像装置TOPICSの検出器駆動と冷却システムの開発
安福友梨:Arase衛星を用いた高緯度・プラズマポーズ近傍におけるホイッスラーモードコーラスのダクト伝搬の事例解析
古川研斗:Localized hot electron inflow on the dusk side during transient brightening in Io plasma torus observed by Hisaki/EXCEED.