佐藤文隆記念白鷹宇宙探検隊の飯舘観測所来訪

8月7日に、佐藤文隆記念白鷹宇宙探検隊(*1)の小中学生の”隊員”7名を含む19名の皆さんが、本年度の第6回学習会として飯舘観測所を来訪されました。最初に大型惑星電波望遠鏡IPRTを間近で観て頂いた後、観測棟へ移動し、IPRTの主な観測対象である太陽や惑星のこととIPRTでの電波観測についての説明を聞いて頂き、その後はAMラジオの組み立て工作に取り組んで頂きました。工作の最後には、IPRTで受信した電波の信号を自作ラジオで聴いて頂きました。説明と工作で学校の2校時分を超える時間になってしまいましたが、最後の”宇宙の音”も全隊員に体験頂けました。聞くところでは、観測所からの帰りの車内でも隊員の皆さんは自作ラジオで電波キャッチを試みて下さったとのこと、ラジオ等を通して山中のアンテナや観測のことを先々思い出して頂けることを、また(気の早~い話ですが)隊員の中から宇宙・惑星の観測・研究に関わる方が現れることを夢想しつつ、案内人としては探検隊の皆さんを無事お迎え出来たようであることに安堵しています。末筆ながら、今回、飯舘観測所での学習会開催の機会を与えて下さった宇宙探検隊隊長の山形大名誉教授・柴田晋平先生、学習会実施にお骨折り下さった白鷹町教育委員会および同隊事務局の同町町立図書館館長・中川栄子様に厚く御礼申し上げます。(文責:三澤)
*1: 山形県西置賜郡白鷹町ご出身の宇宙物理学者、京大名誉教授の佐藤文隆先生のご厚意で設立された、同町の小中学生が参加されている団体。

