このページでは、本センターの土星に関する研究を紹介しています。 基礎情報:土星(どせい、英: Saturn)は、太陽系にある惑星の1つで、太陽系の中では木星に次いで2番目に大きな第6惑星です。巨大ガス惑星に属する土星の平均半径は地球の約9倍に当たります。平均密度は地球の1/8に過ぎないため、巨大な体積のわりに質量は地球の95倍程度です。そのため、木星型惑星(巨大ガス惑星)の一種に分類されています。
本研究では、惑星から放射される電波が衛星の電離圏(電気を帯びた大気層)を通過する際に起こる屈折現象に注目し、その“曲がり方”から電子密度を導く手法を開発しています。
従来の観測手法では測定範囲に限りがありました。そこで、外惑星からの電波が衛星の電離圏を通る経路をコンピュータで再現し、電子密度を逆算する新しい方法を提案しました。
現在はこの手法を応用して、Cassini探査機のデータからタイタン電離圏の電子密度分布を導出しています。さらに、将来のJUICEミッションに向け、電波の偏波(回転の向き)を活用し、精度向上を目指した検討も行っています。