水星をテーマにした研究紹介
水星(すいせい、英:Mercury)は、太陽系にある惑星の中で太陽に最も近い公転軌道をを持ちます。岩石質の「地球型惑星」に分類され、太陽系惑星の中で大きさ、質量ともに太陽系で最小です。地球から水星を観測する場合、水星は太陽に非常に近いため、通常は、日の出直前と日没直後のわずかな時間しか観測できません。
東北大学では、昼間でも観測可能な観測装置を開発しT60に装着し、時々刻々と変化する水星大気の形成過程の解明を目指しています。
水星探査機「みお」は、日本(JAXA)とヨーロッパ(ESA)が共同開発した探査ミッション「ベピコロンボ」の一部で、2018年に打ち上げられました。最も太陽に近い惑星・水星を調査することが目的です。「みお」は水星の磁場や磁気圏、太陽風との相互作用などを詳しく調べるために設計されています。太陽からの距離が近いため、高温な過酷環境下での観測を行います。水星の環境や起源を解明することで、太陽系の成り立ちを理解する手がかりが得られると期待されています。
東北大学はプラズマ波動・電場観測装置(PWI:Plasma Wave Investigation)とナトリウム大気カメラ(MSASI:Mercury Sodium Atmosphere Spectral Imager)の開発に関わっています。クレジット:JAXA
宇宙科学研究所みお