日欧合同水星探査機 BepiColombo 打ち上げ予定: 日本時間で2019/10/19昼

(文責:笠羽)

1ヶ月前にこの欄で予定を書いていましたが、日欧合同水星探査 Bepiくんの打ち上げ準備はその後も非常に順調に進んでいるそうです。

打ち上げは、南米ギアナスペースセンター(仏領ギアナ)。先日事故を起こしたロシアのソユーズロケットも、ESA-ロシアの協力でここから打たれることがある、欧州のロケット打ち上げ場です。打ち上げは巨大な「Arian-Vロケット」(この打ち上げ101回目?)。10月19日(金)日本時間11時頃ですが、時差12時間ですので、現地時間は23時前・・・夜に行われる巨大な「打ち上げ花火」となります。

*** パンフレット ***
JAXA (Japanese ver.)
ESA media kit
Arianespace launch kit

*** Twitter accounts ***
-Mio (MMO) @JAXA_MMO
-Bepi (MPO) @ESA_MPO
-MTM @ESA_MTM

*** Youtube (cartoon animation by ESA) ***
French:https://youtu.be/m5vaMYJupfM
Japanese: https://youtu.be/Z96Sw0NyvEg <<日本語版>>
German:https://youtu.be/fvahTWyhV1g
Italian: https://youtu.be/ziMwI5fR2HA
Spanish https://youtu.be/2VnUX6yRn4Q
English: https://youtu.be/MKEcanjC0eM

射場まで行くのは結構大変です。私の場合、私(PWI主任研究者)、京大・生存圏研の小嶋浩嗣先生(PWI 副主任研究者)、東大の吉川一朗先生(MSASI主任研究者)、名大・宇宙地球環境研の平原先生の4人道中になります。仙台から現地まで35時間、空の上だけでも13+9時間。射場近くの宿は既にいっぱいなので、我々は約50km離れたCayenneという南仏ギニアの首邑から毎日通うことになります(運転は私)。南米ですが仏領なので、各種注意事項は「EU圏内的」ではありますが。

我々のまず最初のゴールは、「打ち上げ花火」そのものではなく(こちらは「その成功を祈る」だけ)、その後すぐに来る「ロケットから分離され、一人旅を始めた探査機からの元気な連絡」です。
私の担当機器の電源が入って「宇宙で再誕生」するのは11月半ば。その立会いに、今度はESOC(European Space Operation Center)に行くことを検討中です(講義次第ですが)。ここは南独にあり、9月までうちにいたAlexくん、また10月から来たPaulくんの母校「Heidelberg University」の近くにあります。

<LINKs>

BepiColombo missionの最新情報(JAXA)
日本が担当する水星磁気圏探査機「みお」の紹介(JAXA 宇宙科学研究所)
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