田中舘愛橘先生の郷里・岩手県二戸市で講演をしました

さる12月2日、岩手県二戸市教育長の鳩岡先生からの依頼で、私達の学会(地球電磁気学会)の創設に大きく貢献された田中舘愛橘先生に係る講演をいたしました。田中舘先生は、1856年に岩手県にお生まれになり、盛岡中学から、慶応義塾、東京大学と進まれ、35歳の若さで東京大学教授にご就任、地球磁場の測定をスタートに、現在の地球電磁気の多くの分野を開拓されました。
頂きました講演時間は90分でしたが、田中舘先生のご業績の全ては語り尽くせず、紹介出来なかった事柄が多数残ってしまいました。
私は、若い頃、宇宙科学研究所にて宇宙空間の研究をしていましたが、宇宙科学研究所の前身になる東京大学航空研究所の設立に、田中舘先生は尽力されました。先生と同じ岩手に生まれ、40代の始めに田中舘賞を頂いたことも手伝って、私は、この度、二戸市の皆さまに話す内容を注意深く準備しました。その過程で、一人の偉大な研究者のスピリットに触れる事が出来たという感慨を持つ事が出来ました。このような機会を与えて下さいました、二戸市教育委員会に感謝するばかりです。(小原隆博)

 (デーリー東北 提供)