ハワイ・マウイ島長期滞在
坂野井です。報告が遅れていましたが、8月後半より、ハワイ・マウイ島のハワイ大学・天文学研究施設に長期滞在中です。(しばしば日本に長期帰国しますが。)
J1 VISAで入国するのに伴って、ハワイ大や保険の手続き、家の契約や車の入手、子供の学校の手続き等々でしばらくの間いろいろありましたが、現在は落ち着いて研究活動を進められるようになりました。
9月23日にはPLANETS望遠用の開発会議がありました。PLANETS望遠鏡は、東北大、ハワイ大やドイツの研究所等と国際連携で進めている口径1.8mの惑星望遠鏡計画です。これを標高3040mのハレアカラ山頂に数年内に設置します。私がハワイに滞在するのは、この計画を推進するためです。
この会議には、日本から小原先生もいらっしゃって、主鏡の研磨や支持構造、スケジュール等が具体的に検討されました。
ハワイでは、毎日のように虹が見えます。一日に何度も見ることがあります。虹の色もとても濃くて、しかも時々虹の内側にも虹にようなものが見えます。副虹ではないのは明かなので、どういうメカニズムで出るんだろう、と相当悩みました。ネットで調べたら簡単に解決しました。過剰虹というものだそうです。普通の虹は屈折で光が波長毎に分散したものですが、過剰虹は屈折ではなく、干渉だそうです。雨粒のサイズがランダムだと起きないが、揃っていると干渉を起こして分散するそうです。グレーティングと一緒ですか!なるほど、と思いつつ、でもなぜ通常の虹のすぐ内側に出現するのかよく理解できていません。
ハワイ滞在が有意義なものになるよう頑張ります。(坂野井)