地球電磁気・地球惑星圏学会 (2023/9/23-27)
秋学会を終えて
今年の「地球電磁気・地球惑星圏学会(SGEPSS)」は、例年(11月)とは異なり、9月23日(日)-27日(水)の開催となりました。秋学会という位置づけなのですが、キャンパス内はまだまだ青々としていました。
(出典: SGEPSS HP)
昨年度は、相模原で行われましたが、今年はなんと「東北大学」での開催でした。前日準備から当日運営、片づけと発表以外にもやることはたくさんあり、肉体的にもハードな学会となりました。
その一方で、会場は居室から徒歩圏内にあり、ポスター会場に至っては、1つ下のフロアの青葉サイエンスホールで行われたため、気軽に参加することができました。PPARCの学生からは、口頭3件、ポスター5件の発表がありました。発表優秀者にはオーロラメダルが授与されるとのことで、みなさん頑張って発表していたのではないでしょうか。
26日(火)の晩には青葉サイエンスホールにて懇親会が開かれました。参加者は驚異の150人越え。おいしいごはんに加えて、この時期ならではの「ひやおろし」がふるまわれました。
私自身は、昨年の発表に続き2回目の発表となりました。研究では、木星の衛星イオが起源のプラズマが作る空間構造について、PPARCがハワイに所有している「60cm望遠鏡(T60)」の可視光の地上観測のデータと、今年で運用終了予定の惑星分光観測衛星「ひさき」の極端紫外線の分光データを解析したものを報告しました。現在こちらの解析結果は論文投稿に向けて執筆を行っています。
(宮城県栗原市 栗駒山山頂より R5/10/14)
学会を終えて、修士2年の4名は、修士論文の中間審査を11月上旬と目前にせまってきました。つい最近まで、紅葉が進まないほど残暑が厳しかったのですが、気づいたら朝は一桁台目前の気温にまで迫ってきました。山は例年よりも半月ほど遅れていますが徐々に色づき始めてきました。風邪もちらほらでてきているみたいなので体調だけは万全にして、最後駆け抜けて行きたいと思います。
(文責：近藤)
PPARCの発表者と発表タイトルは以下の通りです。
Title: Seasonal variation of surface pressure distribution on Mars in MY27-29
observed by OMEGA/Mars Express / OMEGA/Mars Expressによって観測された
MY27-29における火星表面圧力分布の季節変動
Title:
Title: Statistical analysis of temporal variation and solar wind response of dawn-dusk asymmetry of Io plasma torus using ultraviolet observations by HISAKI satellite and visible observations by Haleakala T60
Title: Analyzing Brightness of Europa’s Auroral Footprint with the HST/STIS Dataset Taken in 2014 and 2022
Title: KAGUYA/LRSのオーロラキロメータ放射観測を用いたパッシブレーダーによる月面及び地下探査手法の検討
Title: 水星の昼間の日中連続観測などに向けたハワイ・ハレアカラ東北大60cm望遠鏡に搭載する補償光学装置の開発
Title: ファイバーとファイバーカップラーを用いた惑星大気観測用中間赤外ヘテロダイン分光器の開発
Title: 惑星高分散エシェル分光器ESPRITの開発と近赤外撮像装置TOPICSの初期観測報告
Title: Radio & Plasma Wave Investigation (RPWI) aboard JUICE: The first half year of the long travel to Jupiter and Icy Moons
Title:
Title: 近赤外撮像装置TOPICS開発と名寄ピリカ望遠鏡でのファーストライト
Title: New open database of high-resolution solar radio bursts observed by the spectro-polarimeter AMATERAS
