4年生PPARC実験報告会(2021/5/24)

5月24日月曜日に行われたPPARCセミナーにて、4年生が春休みから取り組んでいたPPARC実験の結果報告を行いました。

PPARC実験とは、PPARCに配属された4年生が初めて取り組む研修で、毎年行われています。
各自興味のあるテーマを選び、勉強しつつ手を動かして、経験的にスキルを身につけていくことを目的としています。実際に手を動かし始めると、たくさんの困難にぶつかりますが、先生方や先輩方から御助言を頂きながら試行錯誤の連続で進めてきました。

発表当日は、各々緊張しつつも堂々と(?)これまでの成果を報告できたかと思います。

以下、4年生の発表タイトルと感想を紹介します。

・近藤
【発表タイトル】
HISAKIのデータでみるEuropaの酸素(1304Å)発光
【感想】
研究室に入るまで聞いたことのなかったIDLというプログラミング言語を用いて解析をしました。まだまだ使いこなせてはいないですが、それでも最低限プログラムを書いて走らせることができました。そして、今回は酸素の発光が見られるか見られないのかをテーマとしていましたが、研究のなかで何かを結論づけることは難しいことだと改めて感じされられました。

・佐藤
【発表タイトル】
Simulation of Energetic Electron Precipitation into Europa
【感想】
Europaで観測される酸素オーロラ発光の南北非対称を、電子降り込みのシミュレーションによって再現しようと試みたものです。シミュレーション手法の説明に苦慮しましたが、ポジティブなフィードバックを沢山頂けて素直に嬉しかったです。
夢だった研究生活は、まだ始まったばかりです。PPARCでしっかりと修行を積んで、立派な研究者になれるよう精進します。

・寺岡
【発表タイトル】
単発太陽電波Ⅲ型 バーストの自動検 出に使用する教師 データの特徴
【感想】
人のプログラムを詳細に理解することの難しさを痛感したので、コメントはたくさん残すように努めます。機械学習を使う前の教師データを作ることは大変骨の折れる作業で、そこに集中しすぎて、なぜ機械学習で自動検出をしたいのか、という目的意識を考えるのが遅くなったことが猛省点でした。事前に隙あらば突っ込むと脅されていましたが、その割に平和に発表も終わりました。

・吉野
【発表タイトル】
補償光学のための連続波面センシング
【感想】
わからないことだらけの状態でしたが、先輩方や先生方に御助言いただきながらなんとか進めることができました。補償光学そのものや、カメラ、Pythonによる画像処理について少し詳しくなったと思います。行き詰まっている時、皆さんが声をかけて一緒に悩んで下さったのがとても心強かったです。本当にありがとうございました。また、発表の際はたくさん質問を頂けて嬉しかったです。

これから4年生は、院試勉強と併せて自分の研究テーマを決めていきます。先輩方、先生方、どうぞこれからも温かいご指導のほどよろしくお願いします。

(文責:吉野)