梅雨間を縫っての林道補修作業 (2020/7/26)

(文責:三澤)
昨秋10月12~13日に福島・宮城に大きな洪水被害をもたらした台風19号による大雨により、福島県飯舘観測所へのアクセス路である林道の土砂が流出し、通行不可になったことをこのブログに記しましたが(10月までに復旧)、特に九州~中部地方に大きな被害をもたらした令和2年7月豪雨では飯舘付近でも大雨となり、昨秋ほどではないものの、林道では再び土砂の流出が発生しました。このままでは今後の大雨や台風来襲で再び通行が出来なくなる危惧大というような流出具合であったため、梅雨の中休みの1日をかけて、土砂流出箇所の補修と、合わせて、長引く梅雨で好き放題(?)に繁茂した林道脇の草木の刈り払い作業を行いました。写真は、土嚢を用いた土砂流出箇所や水切り路の補修を行う佐藤さんと、雑草を退治する阿部さんです。
近年の度重なる東北地方への台風来襲を考えると、台風に伴う大雨に対する備えは、飯舘観測所の安定運用に欠かせません。林道は山間を縫って設置されており、降雨時に山の斜面を流れる雨水が林道を水途としてしまうことはある程度避け得ないのですが、その雨水を如何に林道外に逃がすかが大事になります。私達は現在、この方法を検討しているところです。

写真.大雨により土砂流出の生じた飯舘観測所に至る林道の保守作業を行う佐藤さんと、梅雨で繁茂した草木退治を行う阿部さん。この写真は観測所から1km程離れた地点。この後、観測所に向かい、林道を辿りながら両作業を実施した。