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2019年10月18日

台風19号来襲による観測所への影響

 2019年10月12~13日に上陸し東日本を縦断した台風19号は南東北の宮城県、福島県にも甚大な被害を与えました。本センターでは宮城・福島両県に複数の観測施設を保有しており(宮城:川渡・女川・米山・蔵王、福島:飯舘)、台風の通過後は各観測施設への影響確認を行ってきました(風・雨の程度が甚だしい台風の場合は、その都度影響確認を行っています。今年は9月9日に上陸した台風15号通過後にも行いました)。台風19号は、宮城・福島の各地で10月の平均降雨量の2~3倍の雨が12~13日に集中する記録的な大雨となりましたが(飯舘の場合、2日間の降雨量は330mm以上)、この雨量は2015年9月9~10日に来襲した2015年の台風18号の時以来の値でした。2015年の台風時には、山間部にある飯舘観測所では直径50cmを越える木が観測棟に倒れかかり、屋根を破損させるとともに、麓から観測所に至る林道が流水で抉れ、車の通行が不可能となる等、観測運用に大きな支障が生じました。今回もこの"懸念される降雨量"となったため、不安を抱えつつ、各観測所の被害調査に出向きました。

 その結果、観測所自体には直接的な被害は生じていませんでしたが(10月17日確認分まで)、飯舘観測所については、残念ながら、観測所にいたる林道の急傾斜域に流水による路面の抉れが再発しており、車での通行が不可能になっていました(写真参照)。今回は、台風の到来前に、これまでの台風等によりダメージを受けていた林道の流水跡の補修と路上の流水を逃がす"水切り"の整備を行い、ある程度の来襲に備えてはいました。しかし、その対策では今回の台風に伴う大雨・流水による影響を回避することは出来ませんでした。

 飯舘観測所では、今後、大型アンテナの修繕工事が予定されており、林道の復旧が急務となっています。林道の抉れに対しては、人力での復旧は難しく、重機を入れ、修繕を行う予定です。また、安定した観測運用を行ってゆくためには、今後も覚悟せねばならないであろう甚だしい気象現象に対して、より積極的な防護策を施してゆくことがこれからの課題となります。

(文責:三澤)

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写真1.台風通過後の飯舘観測所に至る林道の状況。傾斜がキツい箇所約200mにわたって流水による抉れ(最深部~30cm)が生じていた。

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写真2.台風通過後の飯舘観測所に至る林道の状況。倒木(直径~25cm)も生じていた。

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