2017年5月アーカイブ

2017年5月31日

続・観測装置を作っています

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前回の投稿でも紹介した、 惑星観測用コロナグラフの開発について、引き続き紹介致します。 コロナグラフでは光学系の内部に望遠鏡の瞳を投影し、その大きさに合わせた瞳マスクが必要になります。 厚さ50μm程度のステンレス板を加工して、外径20mm程度のドーナツ状の円盤の内側に直径6mm程度の円盤 が0.2mm程度の腕で支えられた構造(写真g)を作成しなければなりません。レーザーや放電加工機による 加工が考えられますが、今回はフォトリソグラフィという手法を用いて、以下の手順で作成を試みました。

(1) 厚さ50μmのステンレス基板に、フォトレジストと呼ばれる液体を滴下し(写真a)、 高速で回転(2000RPM)させることにより(写真b)、基板の表面に数μmの厚さで均一に広げます(写真c)。
(2) マスクのパターンをレジストコート済のステンレス板に投影し(写真d)、露光します。
(3) 露光済のレジストパターンを現像します。光が当たった場所のレジストが溶解します(写真e)。
(4) 塩化第二鉄のエッチング溶液につけます(写真f)。
(5) レジスト部分以外のスレンレス基板が溶解し、マスクが完成します(写真g)
文字に書くと簡単なようですが、レジストの厚さや露光時間、基板の厚さとエッチングの時間など、 適切な条件をみつけるのに試行錯誤を繰り返す必要があります。ただし、一度に異なるパターンのマスクを 安価に制作できる利点があります。(鍵谷)

2017年5月15日

NASAひさき会議

二か月遅れの投稿失礼します

3月27日、29日に東京大学本郷キャンパスでIo plasma torus workshopが開催されました。

この会議ではFran Bagenal氏、Andrew Steffl氏、院生のEdward Nancyさん(通称Eddyさん)をお招きして木星圏の研究を中心に成果を発表・ディスカッションを行いました。
東北大学の学生からは私古賀と、現M2の荒川君が参加しました。
木星圏について理解を深めたと同時に、自分の研究が注目されていることを実感し、これからより頑張らなければと思いました。
27日の夜は近場の焼鳥屋さんで懇親会が行われました。ここではEddyさんやAndrew夫妻とたくさん交流することができました
また、このような合同研究会が行われたら積極的に参加したいとおもいます

それでは

(古賀)

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2017年5月11日

飯舘惑星電波望遠鏡で長基線電波干渉計実験に成功

東北大学の飯舘惑星電波望遠鏡IPRTと名古屋大学宇宙地球環境研究所の太陽風観測用電波望遠鏡を使った325MHzでのクエーサ(3C48)の長基線電波干渉計(VLBI)に成功しました。
観測を主導したのは情報通信研究機構の岳藤さんです。岳藤さんによる詳しい観測報告はhttp://www2.nict.go.jp/sts/stmg/vlbinews/news137.pdf
をご覧ください。

飯舘惑星電波望遠鏡は太陽系の惑星(木星)と太陽電波の観測のために開発された電波望遠鏡で、これまで単独で観測を行ってきましたが、今回の実験で干渉計観測を行う基礎技術が確立されました。

低い周波数の電波は天体の高エネルギー粒子が放射する電磁波の観測に適しており、木星磁気圏や太陽コロナなど、宇宙空間で発生している高エネルギー粒子の加速現象の研究を行うことができます。更に、宇宙空間を伝搬する間に受ける散乱や伝搬遅延の影響は、低周波の電波ほど大きいので、電波の伝搬途中の宇宙空間の情報を得るのに適しています。日本国内には1GHz以下の周波数で観測を行うことができる電波望遠鏡は少なく、IPRTはとてもユニークな電波望遠鏡です。今後の低周波の利点を生かしてユニークな観測を進めます。(土屋史紀)

2017年5月 9日

山菜採り

4月30日に蔵王観測所で毎年恒例の山菜採り・BBQをC領域合同で行いました。とてもいい天気に恵まれ、学生や先生方とそのご家族も含め、30名近くが参加されました。
山菜はふきのとう、こごみ、たらの芽、しどけなど、当日採ったものとPPARC技術補佐員の阿部さんが事前に採っておいてくださったものを天ぷらにして食べました。お肉は阿部さんが用意してくださった味噌漬けのイノシシ肉などを美味しく頂きました。
他にもBBQのために野菜やお肉を買っていったのですが、予想より皆さんお腹一杯になるのが早く、食材が大量に余って持ち帰るという事態に...(次の日に研究室で焼きそばと焼肉パーティーをしました)。
何はともあれ、皆さんポカポカ陽気の中、BBQや山菜、そして各々会話を楽しんでいたようで良かったです。
来年の山菜採りもいいお天気になりますように!
(平井あすか)

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2017年5月 8日

ロシアに低周波電波観測装置を設置

宇宙空間から地球大気に降り注ぐ高エネルギー粒子を観測する電波受信装置が、この4月にロシア・ヤクーツクの北にあるMaimagaに設置されました。地球周辺の宇宙空間(放射線帯)から降り注ぐ高エネルギー電子が地球の大気を電離したところを、電波の反射を使って観測するものです。この観測を用いて、高エネルギー電子が地球大気に与える影響や、磁気嵐発生時に放射線帯が消失する現象の解明に取り組んでいます。

PPARCでは同じ装置をノルウェー、アラスカ、カナダにも設置して観測を行っていますが、これまで観測の空白域であったロシアに設置することができました。2016/12に打ち上げられたジオスペース探査衛星「あらせ」の地上連携観測の一つでもあり、今後1-2年は、あらせ衛星との連携観測を精力的に行います。

写真は、設置されたアンテナの様子。白樺が生えていて、北海道や長野県の高原にもありそうな風景ですが、、、ロシアです!

ロシアへの設置は、PWINGプロジェクト(http://www.isee.nagoya-u.ac.jp/dimr/PWING/)、名古屋大学宇宙地球環境研究所、ロシア科学アカデミーとの共同研究で実施しています。(土屋史紀)

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