2018年6月21日

古賀亮一さん(D2)の論文が米国地球物理学連合のリサーチハイライトに選出

古賀亮一さん(D2)の論文が米国地球物理学連合のリサーチハイライトに選出され、
研究成果の記事がEarth & Space Science Newsに掲載されました。
https://eos.org/research-spotlights/the-oxygen-neutral-cloud-surrounding-jupiters-volcanic-moon

木星の衛星イオは、太陽系で最も活発な火山活動を持つ天体で、その大気は二酸化硫黄を元にした酸素と硫黄のガスから構成されています。

ひさき衛星が木星の衛星イオを極端紫外線で観測したデータを使い、
衛星イオの大気から宇宙空間に流出した酸素原子が木星の周りを広く取り巻いている様子を、初めて明らかにしました。
(土屋)

ひさき衛星プロジェクト:http://www.isas.jaxa.jp/home/sprint-a/
東北大学ハワイ・ハレアカラ観測所:http://pparc.gp.tohoku.ac.jp/observatory/hal/
宇宙科学研究所ニュース 特集:惑星分光観測衛星「ひさき」

2018年6月14日

平井あすかさん(M2)がAOGS2018でBest Student Poster Award受賞

ホノルルで開催されたAOGS2018(アジア-オセアニア地球科学連合)で当センター修士課程2年の平井あすかさんがBest Student Poster Awardを受賞しました。http://www.asiaoceania.org/aogs2018/public.asp?page=posterAwards.htm#st

地球周辺の宇宙空間で光速に近い速度にまで加速を受けた高エネルギー電子は、地球の双極子磁場に閉じ込められます(放射線帯)。
磁気嵐が起きるとこの閉じ込めが破れ、高エネルギー電子が消失する現象が生じますが、消失のメカニズムと消失先はまだ明らかになっていません。

北米に設置した低周波電波観測とオーロラ観測を組み合わせ、放射線帯の中で発生した低周波の電場・磁場の波(電磁イオンサイクロトロン波動)が高エネルギー電子の軌道を散乱させ、高エネルギー電子が大気に消失する証拠をつかみました。

写真は授賞式の様子です(撮影:坂野井さん)。(土屋)

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関連する研究プロジェクト
あらせ衛星
PWING:地上多点ネットワーク観測による内部磁気圏の粒子・波動の変動メカニズムの研究

AOGS2018 in Honolulu

6月4~8日にハワイのホノルルで、AOGS(Asia Oceania Geosciences Society) 15th Annual Meetingが開催されました。PPARCからは、坂野井先生、土屋先生、吹澤君、平井が参加しました。

下の写真はポスター発表の様子です。私の腕だけ写っています。ポスター発表の時間は2時間で、あっという間に終わってしまいました。自身の発表だけでなく、世界中の研究者の最新の研究をたくさん聞くことができ、とても有意義な時間でした。

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余談ですが、ホノルルはやっぱり観光地なんだなあと思いました。

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(平井)

2018年6月 4日

日本地球惑星科学連合2018年大会(JpGU2018)開催

地球惑星科学連合は、地球惑星科学、具体的には、宇宙惑星科学、大気水圏科学、地球人間圏科学、固体地球科学、地球生命科学 および 関連する学際分野の総計50を越える学協会が参加し、会員の総数も1万人余の大きな学術組織です。毎年1回春季に開催されるその大会(研究講演会)が、今年は5月20~24日に千葉市美浜の幕張メッセで行われました。今回は米国地球物理学会(AGU)との共催セッションも数多く企画され(共催セッションでは英語で講演・議論が行われます)、全部で230を越えるセッションが25を越える会場で並行して開催されました。当センターからは教員、学生、総勢16名が参加し、口頭やポスターで研究講演を行ってきました。こうした学教会が主催する大きな講演会は毎年春と秋の2回行われますが、当センターのメンバーの多くは、春はこの大会、秋は地球電磁気・地球惑星圏学会(SGEPSS)主催の講演会に参加しています。講演会は、発表する研究を認知頂くとともに、研究関係者等との(ドキドキの)議論を通じて更に研究の深化、展開に繋がる貴重な機会であり、また、他の方の最新の研究に触発される(ワクワクの)機会でもあります。JpGU2018のような、多くの学協会が参加する大きな大会となると、自身の所属する学会と異なるために、普段はなかなか聴く機会のない講演や研究者との話が出来、その方々の研究の視点、方法、考え方等々に新鮮な驚き・刺激・インスピレーションを感じ、また、自身の立ち位置を改めて思う得がたい機会ともなります。これもこの大会の参加特典です。今回も学生さん共々、色々な宿題を感じながら大会会場を後にしてきました。来年の大会は1年後の5月下旬とのこと、宿題に少しでも答えていけるよう、またガンバラねば!です。(三澤)

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体育館のような広大な会場で行われたポスターセッション。

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当センターの大学院生によるポスター発表の様子。

2018年5月16日

ハワイに行ってきました

5月8-11日まで、笠羽センター長、小原教授、坂野井の3名でハワイ・マウイのハワイ大学天文研究施設にいってきました。会議では、PLANETS望遠鏡計画についてつっこんだ議論がなされました。その後、ハレアカラ山頂にき、T60望遠鏡とT40望遠鏡の装置メンテナンスをしてきました。ちょうど日没の時間帯で綺麗でしたが、帰り道目の前に牛が突然現れて、急ブレーキを踏む場面もありました。(坂野井)

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2018年2月24日

ISASニュースに「ひさき」の研究成果の特集号

宇宙科学研究所(ISAS)ニュースに「ひさき衛星」の研究成果が特集されました。 http://www.isas.jaxa.jp/ISASNEWS/No.443/ISASnews443.pdf

専門的な内容を含んでいますが、その分、研究の最前線を感じていただけます。 (土屋史紀)

2017年12月27日

2017忘年会

先日、太陽惑星空間系 (C領域) 合同の忘年会がありました。

M1が作成したオープニングムービーや各研究室のメンバー紹介の動画から始まり, 食事はB4の皆さんが鍋, お寿司、Barをそれぞれ手作りで準備してくれました。どれも大変おいしかったです。PPARCのB4は5種類もの鍋を作ってくれて, 特にトムヤムクン鍋がおいしかったです。食事の後には研究室対抗のゲーム大会が行われ, PPARCは惜しくも2位でしたが, 景品としてバームクーヘンを頂き, PPARCのみんなでおいしく頂きました。(吹澤)

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2017年12月26日

宮島を訪ねました

私、2017年に還暦を迎えましたところ、C領域の先生方、職員の皆様、そして学生・院生の皆様から、お祝い(旅行券)を頂きました。皆様の、有難いご厚意ですので、この度、家内と旅行に出かけました。行先は宮島(広島県廿日市)です。宮島は、嘗ては厳島と呼ばれていたようですが、島の名前に由来する厳島神社と、背景に聳える弥山(みせん)は、現在、世界遺産になっています。宮島に観光船で渡り、最初に、厳島神社をお参りしました。推古天皇の時代に創建され、その後、平清盛が今の姿にしたと聞きました。潮の満ち干で印象ががらりと変わる厳島神社は、その日も多くの観光客で賑わっていました。聞けば、厳島神社には年間400万人が訪れるようです。私たちは、参拝を済ませた後、ロープウエーで弥山(みせん)に登りました。山の展望台から見る瀬戸内の島々は、私が、子供の頃から見たかった景色でした。今から1200年前の平安時代、弘法大師が開山された弥山(みせん)の山頂で、パワーを感じました。海抜535メートルの山ですが、険しい山です。修行者の鍛錬の場として発展して来たと聞き、当時に思いを馳せました。家内と写真を撮りあいながら、景色を堪能しているうちに、あっという間に時間は過ぎて、周囲は夕暮れになろうとしていました。
この度は、大変、心揺さぶられる旅行をさせていただきました。研究室の皆様に、感謝しています。(小原隆博)

miyajima1.jpg 海に浮かぶ大鳥居

miyajima2.jpg 弥山(みせん)から見た瀬戸内の小島たち    

南極点に行き、オーロライメージャーのメンテをしてきました

坂野井です。11月5日から29日まで、南極点にいってきました。南極点には、アメリカのアムンゼンスコット基地があります。今回私は、そこに設置している6台のオーロライメージャーのうち2台を新たなものに交換する作業と、過去2年分のデータ(10TB!)のデータを回収してきました。

私が学生のとき、日本の南極・昭和基地に越冬してから20年たちます。そのときは、砕氷艦「しらせ」の乗り、昭和基地にいくのにひと月以上かかりました。

今回は、ニュージーランド・クライストチャーチに飛び、そこからアメリカ軍の飛行機でまずマクマード基地(南緯77度)まで飛びました。あっという間(といっても3日間)につきました。

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マクマードは1000人くらいいる大きな基地で、ショップや床屋さん、銀行もあり、普通に生活できます。予定では、ここに1泊して、南極点基地へ飛ぶ計画でしたが、予想外に天候が悪く、連日フライトがキャンセルされました。ニュージーランドからのフライトもキャンセルされ、だんだん食堂の生鮮食料も減っていきました。毎朝5時に起き、南極点へのフライトの準備をして待機、キャンセルを繰り返しました。。。

このままタイムリミットになり、日本に帰ることになるかと危惧しましたが、結局予定より約2週間遅れで、南極点に飛びました。ほっとした気持ちが強かったです。

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南極点は、気温がー30〜ー40℃、風が強いため体感温度ー50℃、標高3200mで空気が薄く、非常に乾燥(湿度計は湿度1%を示していました)しており、過酷な環境です。特に空気が薄いため、同行した京都大学の海老原さんは寝込んでしまい、慣れるまで2日くらいかかりました。

南極点の滞在期間は、マクマード基地からの移動が大幅に遅れたため、予定よりも短縮されて5日間ほどとなりましたが、計画していた2台オーロライメージャーの交換とデータ回収を完了することができました。ちょうど週末はThanksgivingと重なり、特別なディナーに参加できました。

帰りは行きと打って変わって天気が良くなり、27日夜に南極点を出発して、マクマード基地を経由して28日にはクライストチャーチに着き、さらにその翌日には日本に帰国することができました。予定より5日ほど帰国が伸びてしまいましたが、翌日(11/30)からサンノゼに行く予定だったのでほっとしました。

(坂野井健)

2017年12月 6日

田中舘愛橘先生の郷里・岩手県二戸市で講演をしました

さる12月2日、岩手県二戸市教育長の鳩岡先生からの依頼で、私達の学会(地球電磁気学会)の創設に大きく貢献された田中舘愛橘先生に係る講演をいたしました。田中舘先生は、1856年に岩手県にお生まれになり、盛岡中学から、慶応義塾、東京大学と進まれ、35歳の若さで東京大学教授にご就任、地球磁場の測定をスタートに、現在の地球電磁気の多くの分野を開拓されました。
頂きました講演時間は90分でしたが、田中舘先生のご業績の全ては語り尽くせず、紹介出来なかった事柄が多数残ってしまいました。
私は、若い頃、宇宙科学研究所にて宇宙空間の研究をしていましたが、宇宙科学研究所の前身になる東京大学航空研究所の設立に、田中舘先生は尽力されました。先生と同じ岩手に生まれ、40代の始めに田中舘賞を頂いたことも手伝って、私は、この度、二戸市の皆さまに話す内容を注意深く準備しました。その過程で、一人の偉大な研究者のスピリットに触れる事が出来たという感慨を持つ事が出来ました。このような機会を与えて下さいました、二戸市教育委員会に感謝するばかりです。(小原隆博)

二戸講演.jpg (デーリー東北 提供)